恋する事件簿【完】
第2部 ⑥〜迷路〜
「んーーっ!!」
晴れた空。
雲一つない晴天。
私はお弁当や水筒の入った鞄を持ち、那維斗を待つ。
非番が久々に重なり、ドライブデートを兼ねて、管轄内にある大きな、緑ーミドリー公園に行く事になったんだ。
観覧車や、たくさんの遊具。
巨大迷路やゴーカートもある為、家族連れの大人気スポット。
子供の誘拐事件も過去に何件か起きてる。
「待たせたか?」
「ううん。全然」
お迎えに来てくれた那維斗の車へと乗り込む。
先月、やっと実家まで取りに行けたんだって。
お土産に、たこやきクッキーを貰った。