恋する事件簿【完】
大きい車は、実家に住んでた時以来だ。

じいちゃんがミニバンが好きで、お出掛けの時はいつもそう。



「あれ、移転する前の、木ノ島消防団の詰所なんだって」



「火の見櫓(やぐら)やん。移転ていつの話や」



「えっと…じいちゃんが6才の時だから…」



「60年は前やん;;」



こうして見て回ると、色々な発見がある。

9月になり、少し涼しくなった気候。

私たちは予定より遠回りして、緑公園に来た。

駐車場に車を停めて、バスケやテニスコートの横を通り、芝生の所へと行く。

周りには遊具や観覧車が見え、小さな子供たちが走り回ってる。
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