恋する事件簿【完】
私は男が入ったのを見てから、少し遅れて入った。

…わかんない…っ。

パニック寸前の中、ゴソッと聞こえた。



「……;;」



ショルダーバッグの紐をギュッと握り、一歩一歩、前に足を進める。



「オジチャンのここ、触るかい?」



…居た。

しかも、子供たちに何をさせる気…?

私はコートの前を開き、仁王立ちしてる男に近付いた。



「何してるわけ?」



「な…何だいきなり!!;;!」



「警察なんです、私」



「俺もな」



那維斗も合流し、私は子供たちの手を引いて、入り口に戻る。
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