恋する事件簿【完】
ピクニックシートを敷いてた場所に戻り、私はお弁当を広げた。

サンドイッチや、ポテトやウインナー。

つまみやすいモノ。



「右から、野菜・卵・ツナ・ハムサンドね」



「張り切ったな」



「簡単なモノばかりだけど、初めての手料理だからね」



いつも外食ばかり。

時にはコンビニの。

料理は好きだから、これからも作ってあげたい。

食べて欲しい。

母親仕込みの料理を。



「今度は那維斗が好きなの作る」



「焼き肉な」



果たしてそれは、料理なのだろうか。

私は野菜サンドを頬張る那維斗を呆れて見た。
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