恋する事件簿【完】
第2部 ⑦〜学校〜
休みはあっという間に終わり。
那維斗のマンションに泊まった為、一緒に出勤。
「下で会ったんだよ」って、みんなにお泊まりの件は内緒。
兄貴だけは、知ってるけど。
「あー、胸騒ぎぃ!!」
叔父さんに「仕事しろよ」と言われた母親が、胸を擦りながら悪態を付く。
…そう言えば。
私もしてる。
よくはわからないけど。
「本当に胸騒ぎするんだって!」
「私もする」
「ほらねー!って…芽依実までするの!?」
母親が驚いて、振り返って来た。
私は普段、そんな事、言わないからね。
ーープルルル…
「「うぁっ!!;;」」
「電話だろうが」
タイミングよく鳴った電話に、思わずビックリし、母親と体を寄せ合った。