恋する事件簿【完】
広くも狭くもない体育館に、生徒たちは隅に密集。

教師たちが殺陣になってる。

犯人は覆面にジャージ。

男だと思うけど、断定は出来ない。



「犯人は3人…。1人が生徒の傍に居て撃てない…」



母親はまた策を練る。

私は閃き、トランシーバーに繋いだマイクを手にした。



「兄貴、那維斗…物音を立てて。
犯人の気を散らせたとこで、お父さんたちが犯人を撃つ。
私は、入り口に走るから」



私が得意とする賭けに出る。

2人の射的力なら、信用が出来る。

私へと振り返った両親に頷き、やる気を見せた。
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