恋する事件簿【完】
「おい…生徒たちを逃がすぞ」



「何でだ」



「大人と大人の戦いだ。大人しく表で待ってる警察にも、ハンデをやらないとな」



けど、計画は実行する前になくなった。

人質となってた子供たちが解放される。



『解放って…どうするんだ』



叔父さんの声が聞こえ、父親は「俺が人質になる」と告げた。



「何、言ってるの?北斗」



「教師を逃がした方が、解決は早い」



「北斗だけが残るなんて嫌…」



「こればかりは仕方ない」



父親を見て、やっぱり自分も母親みたく反対したい。

でも、父親の考えは正しいと思う。
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