恋する事件簿【完】
「あ…あぁ、そうだね;;」



坂田は苦笑しながら、「守優もそのうちに;;」と言う。

…“そのうち”ね;;

難しいと思うけど…。



「でも、良かった。由良さんが笑ってくれて」



「当たり前でしょ?私は自分から助けた。刑事を続ける気持ちにしてくれた芽依実ちゃんを。だから、芽依実ちゃんも笑っててよ」



私は涙を堪えながら笑った。

坂田は「泣き虫になったの?」と、ハンカチを貸してくれた。



「ほっとけ坂田ぁ…っ…」



「ハンカチ借りといて?;;」



坂田も言うようになったもんだ。

私は坂田の肩をどつきながら、涙を拭いた。
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