恋する事件簿【完】
第2部 ⑨〜団欒〜
久々の実家。
私はマンションに居る兄貴が来る前に、じいちゃんたちに那維斗を連れて行った。
改めて紹介する為に。
「苺、食うか?」
「持って帰るよ」
「バナナは?」
「いやいや、フルーツ買い過ぎだから;;」
いつもいつも、ここの家にはフルーツばかり。
私はテーブルに並べられたバナナを見てため息。
「ばあちゃん、ちょっと来てー?」
バナナを元に戻し、キッチンに居るばあちゃんを呼んだ。
那維斗はじいちゃんに渡された消防士時代のヘルメットを持たされて、苦笑してる。