恋する事件簿【完】
冷めた缶コーヒーをグイッと飲み、私は立ち上がった同僚を見る。
「坂田ーサカター、プリントアウトしたやつ、取って」
「…うん。て、俺が歳上だからね?」
「だからどうした」
坂田は私より三つ上の30歳。
兄貴の同期でもある。
キャラがガキみたいだから、呼び捨てるのに何が悪い。
しかも“歳上”なんて言っても、坂田は嫌がってはないし、今さらさん付けするつもりなし。
「はい、芽依実ちゃん」
「ありがとう」
今日からペアが変わる。
両親は一緒だろうけど、私は兄貴と離されるだろう。
「坂田ーサカター、プリントアウトしたやつ、取って」
「…うん。て、俺が歳上だからね?」
「だからどうした」
坂田は私より三つ上の30歳。
兄貴の同期でもある。
キャラがガキみたいだから、呼び捨てるのに何が悪い。
しかも“歳上”なんて言っても、坂田は嫌がってはないし、今さらさん付けするつもりなし。
「はい、芽依実ちゃん」
「ありがとう」
今日からペアが変わる。
両親は一緒だろうけど、私は兄貴と離されるだろう。