恋する事件簿【完】
ーーガチャッ



「……どちら様ですか?」



玄関を開けると、子連れの女性。

まだ20代で、子供は2才だろうか。

…可愛い男の子。



「守優さんに来るように言われまして」



「兄貴のお知り合いですか?」



「妹さんですか?私、守優さんとお付き合いさせて頂いてる、渡邉真世ーワタナベマヨーです。この子は、息子の世紀ーセイキーです」



「はぁ…」



私は人の恋に口出しをする気はないけど、この堂々とした態度。

ちょっと、好めない。



「芽依実?あ、どちら様?」



私が遅かったからか、母親が出て来た。

最初は笑顔だったものの、次第に顔が曇ってる。
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