恋する事件簿【完】
「ここでは何ですし、どうぞ」



本人から直接、兄貴との関係を聞かされた母親は、リビングに通した。



「パパぁ!」



世紀君が、兄貴の腕にしがみ付く。



「もしかして、お食事の準備中ですか?私、料理が好きなんです。お手伝いします!」



…“お邪魔します”の挨拶もなしに、いきなり何?

母親は「結構です」と、兄貴の隣に座らせた。

異様な空気を察した那維斗が私を見て立つ。



「手伝って?」



気まずそうな為、私は料理を手伝わせる事に。

母親は父親の隣に座り、ムスッとしてる。
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