恋する事件簿【完】
「挨拶が出来ないない人と、よく仲良くしたね?子持ちの人ってさ、彼氏の親に挨拶しに来る時、腰が低いと思ってた」



「…お前、友達が少ないだろ」



…はっ?

何様ですか?

私は兄貴を睨みながら、キッチンに戻った。



「ごめん。正直に言い過ぎた」



「お父さん、殴っといて」



「姉貴に頼めば?」



「それは勘弁して!;;」



叔母さんのパンチはかなり強い。

ニヒヒ…と笑った私に、兄貴だけじゃなく、那維斗までビビってる。



「はぁ…作ろ」



母親は脱力した様子で、お味噌汁にワカメと豆腐を入れた。
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