恋する事件簿【完】



「いただきまーす」



みんなが呑んでる中、私はご飯を頬張る。

兄貴は苺を酒の肴(さかな)にしてる。

果たして相性は合ってるのだろうか。

唐揚げやサラダを那維斗の分も取り分けながら、自分のも取る。



「難波君、唐揚げどう?私のオススメの味付け」



「これから食べます;;」



「あ、ごめんね;;」



母親はビールを片手に謝る。

父親はテレビに夢中だ。

ーープルルル…

でも、電話が鳴ればみんな注目。

箸を置き、電話に走る。



「はい、山下です」



『あれ、芽依実ちゃん?道子です』



…何か緊急…?
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