恋する事件簿【完】
「支離滅裂ね。それに、話にならないわ」



「……」



私が何を言っても伝わらない。

クビになっても仕方ないという諦めからか、笑えて来た。

ーーコンコン

父親と叔父さんが、私に「どうした?」と心配そうに見て来ると、ノック音。

署長が「どうぞ」と言うと、「おはよう」と聞き慣れた声。



「お義父さん?;;」



父親が入って来たお祖父様に駆け寄った。

私は叔父さんと顔を見合わせた。



「北斗君、久々。相変わらず、カッコいいな」



「ありがとうございます。…じゃなくて、どうしたんですか」



父親にしては、ノリ突っ込みに似た発言。

お祖父様には、頭が上がりにくいよね。
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