恋する事件簿【完】
第3部 ①〜恋敵〜
お祖父様もお陰で処分はなく、私は無事に、12月を迎えた。
24日は、27歳の誕生日もあるし。
公私共に順調に来た。
由良さんも復帰して、元気に働いてる。
「坂田ー、プリントした」
「また、俺なのね」
坂田は嫌そうに立ち上がる。
動いてくれるけど、最近は甘やかしてくれない。
由良さんばかり。
兄貴が1人、取られた気分。
「ちょっと注目してくれ!!」
朝から拗ねてると、叔父さんが女性を連れて来た。
隣から、「あ…」と聞こえた気がするけど、今は良いか。
後でわかるだろうし。