恋する事件簿【完】
私は首を傾げながら、母親を見た。

初代は母親だ。



「お母さんより、綺麗な人は居ないよね」



「ヤダ、芽依実!」



ーーバシッ

…い、痛い…;;

私は叩かれた腕を擦りながら、「美しくない…」と呟いた。



「まだ自覚してないんか!?」



そんな私に、那維斗が目を見開いた。

前にも似たような事を言われたような。



「めいちゃん、やりなさいよ!」



「本当だよ!芽依実ちゃん、美人だもの。やらなきゃ損!」



…通子さんも由良さんも美人じゃん。

私は「2人が言うなら…」と頷いた。
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