恋する事件簿【完】
私は案内課の木ノ島新聞係の人を見た。



「今日のお昼休みにお願いします。あ、お兄さんの山下刑事と、難波刑事も」



それだけ言うと、出て行ってしまった。



「兄貴と那維斗も写るわけ?」



「俺は叔父さんの“イケメン刑事”の称号を引き継いだ。難波は、親父の“カッコ良過ぎる刑事”だったか?」



「まぁ」



「北斗にそんな称号あった?
“美し過ぎる刑事の彼氏”の記憶があるけど」



「どっちも当たりだな」



「美し過ぎないけどね…」



兄貴を見て言うと、口パクで“鈍感”と言われた。
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