恋する事件簿【完】
親を越えられないのは、私も同じ。

そんな私たち兄妹の肩を抱いて来た通子さん。

…何だろう?



「大丈夫よ。親に似なくて、超普通の顔に生まれた人も居るから」



「……俺の事かよッ!!」



「坂田も、似てないですよ」



「――でも顔は悪くないから!」



何だか変な言い合いが始まったもんだ。



「どうした!?」



叔父さんも課長室から出て来たし。



「もうこの際。ちゃんと遺伝子を継いだイケメンは叔父さんで良くね?」



「俺が何だ!?;;」



「ダメなのは犬飼で良いわよ」



「はぁ…。無駄に体力を使った気分」



「本当に…」



一体、何の時間だったんだ;;



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