恋する事件簿【完】
「寒くない?」



那維斗・兄貴・父親の3人は、上着を羽織ってないし、マフラーもしてない。



「特には」



仕事中もしてないし、寒さに慣れてるのだろうか。



「芽依実!手を繋ぎなさい!」



「え…?;;」



また母親が口を出す。

私は手を繋ぐより、腕を組む派なんだけど。

私は「これで良い?」と、ポケットに突っ込まれたまま左腕に、右腕を回してくっついた。



「2人には、それが良いかも!」



母親からOKが出て、カメラマンさんがカメラを構えた。

寒さか緊張でかわからない位、頬が熱くなる。

そんな私を見て、那維斗は「赤いで?」と、からかって来た。



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