恋する事件簿【完】
「繋がりました!!」



「那維斗…那維斗、わからない…わからないの…」



『芽依実、落ち着け。どこまでやった』



「5色あって、2本だけ切った…」



『長いの切れ』



「ん…」



受話器を耳と肩で固定し、青の線を切る。



『止まったか?』



「止まらない…止まってない…」



残りは赤と緑の2本。

間違えたら、この爆弾は…。

ペンチはカンッと、床に落ちた。

手に力が入らないんだ。



『お前なら、大丈夫や。芽依実なら出来る』



「でも…」



やる気はもうない。

自信がない。
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