恋する事件簿【完】
「…止まったよ…」



屈んでる那維斗を見上げた。

一度、頷いた那維斗だけど、爆弾を見た。

つられて見れば、“1:00”からカウントが再スタートしていた。



「何で…?」



「4年前の爆弾事件と同じね」



「芽依実、退いてろ」



母親と叔父さんが、いつの間にか戻って来ていた。



「これを切ると、本当の爆弾タイマーがスタートする。けど、切らなければ、5分で爆発だ」



叔父さんは液晶を分解し始めた。

母親は誰かに電話をしてる。



「私。4年前と同じ爆弾が署に仕掛けられたの。北斗、前はどの線を切った?」



それはすぐ、父親だとわかった。
< 263 / 336 >

この作品をシェア

pagetop