恋する事件簿【完】
「難波は俺に、まだまだ構わんなー」



「助かった…」



「芽依実、頑張ったな」



「聞けよ、お前ら!!;;」



叔父さんをシカトして、近くにあったソファーに座る。

…死ぬかと思った…。



「お前、ようやろうとしたな」



「やらなきゃいけない気がして…」



「さすが、芽依実や」



褒められてる気がしない。

私は煙草がポケットにないのを察して、テーブルに転がってたのど飴を口に含んだ。



「北斗は天才。さすが私の旦那様!」



「苺愛まで何を言ってんだ!;;」



電話を続けてる母親に、叔父さんは呆れていた。

いや、構って貰えなくて、寂しいのかも。




< 266 / 336 >

この作品をシェア

pagetop