恋する事件簿【完】
第3部 ⑤〜手錠〜
「眠い…」
「忘れとるお前が悪いんやろ」
深夜の【木ノ島警察署】。
叔父さんと那維斗と夜勤。
叔父さんは泊まりが続き、仮眠中。
私はと言えば、夜勤を忘れてた為、ソファーで睡魔と格闘中。
首がカクンカクンとなりながらも、何とか眠々打破を飲む。
…うー;;
めちゃくちゃ不味い。
寒いし、最悪だ。
「那維斗は眠くないわけ?」
「別に。新人の時、3日は貫徹した」
…体、壊すよこの人。
ごみ箱に瓶を投げ捨て、父親のデスクに座って、任された資料を打ち直す。
私が煙草の灰を落として、焦がしたのが悪いけど。