恋する事件簿【完】
「どうかしたの?」



進の仲間2人と話してた那維斗が戻って来た。



「常習性がないか訊いたんや。
こいつ、酒癖悪いらしいで」



「そうなんだ」



車に乗り込み、署へと戻る。

取り調べは朝にする為、進は仮眠室に居させる事にした。

手錠は外し、外から鍵をした。

窓は外に鉄柵が付いてる為、逃げる事は不可能だ。



「お腹、空いた」



那維斗の隣を歩きながらお腹を擦る。

課に戻り、叔父さんがおやつ代わりにしてるあたりめを半分、貰う。



「あたりめは腹持ち良いから、夜勤のお供だろ」



「顎が疲れる」



私はガムも噛まない人間。

段々、口を動かすのが面倒になって来た。
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