恋する事件簿【完】
「2人とも、お疲れさーん」
見聞も終わり、署に戻れば、叔父さんが出勤していた。
父親とコーヒーを飲みながら、パソコンで何かしてる。
…8時か。
後30分はある。
私は報告書を書く為、父親のデスクの引き出しから用紙を出した。
怪我人も死者もなし。
見解としては、放火。
「おはようございまーす!」
母親も来た。
いくつかのお弁当をぶら下げて。
「これが速水君、難波君、芽依実の朝食。で、こっちは北斗。もちろん、お昼の分も、忘れてないよ!」
叔父さんを退け、父親の隣を独占する母親に、難波たちは、「ありがとうございます」と、頭を下げた。