恋する事件簿【完】
無線で兄貴に伝える兄貴。
那維斗たち3人が、車へと駆け込んで来る。
『親父…通子さんが亡くなった。
さっき、芽依実の電話と入れ替わりに、病院から連絡が着た』
「…わかった」
初めて、私は殉職という現実を見せられた。
窓を見つめてると、父親が「無念だったな…」と漏らした。
「いつも通り。いつも通りにやりましょう」
そう言う母親の声が一番、震えて居る。
通子さんが勇気を持ってした行動を、無駄にしない。
この死を絶対に。
私は交信先のスイッチを、署から本庁へ変えて、無線機を手にした。
「こちら木ノ島610。【阿笠組】の逮捕に備え、応援部隊50人。銃の使用許可を願います」
銃の使用には、本庁の許可が必要だ。
叔父さんが居ないと尚更。
那維斗たち3人が、車へと駆け込んで来る。
『親父…通子さんが亡くなった。
さっき、芽依実の電話と入れ替わりに、病院から連絡が着た』
「…わかった」
初めて、私は殉職という現実を見せられた。
窓を見つめてると、父親が「無念だったな…」と漏らした。
「いつも通り。いつも通りにやりましょう」
そう言う母親の声が一番、震えて居る。
通子さんが勇気を持ってした行動を、無駄にしない。
この死を絶対に。
私は交信先のスイッチを、署から本庁へ変えて、無線機を手にした。
「こちら木ノ島610。【阿笠組】の逮捕に備え、応援部隊50人。銃の使用許可を願います」
銃の使用には、本庁の許可が必要だ。
叔父さんが居ないと尚更。