恋する事件簿【完】
「坂田。地下に行って薬品とか探して来て」



「了解」



私は何か臭う居間の窓を開けた。

吐き気がする臭いだ。



「ちょっと待ちな」



組員を1人、後ろから取り押さえた。



「この部屋に何かあるよね」



「いたた;;」



なかなか口を開かない為、腕を捻り上げる。



「たたた、箪笥に;;」



私は全てを聞かないうちに男を突飛ばし、茶棚の隣にあった箪笥の引き出しを開けた。



「へ…!?」



でも思わず、閉めてしまった。

私の見間違えだろうか。

深呼吸をし、再度開く。

2段3段と、全部を開けても一緒。

…どうして…。
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