恋する事件簿【完】
私は組長を連れて降りて来た両親を呼び止めた。
「お願い」
母親が、駆け付けた応援部隊の人に組長を引き渡すと、2人で箪笥の前へ来た。
「え、赤ちゃんっ!?」
母親は驚きの声を上げた。
「7人とも、臍の緒が付いたままだぞ…」
これには父親も絶句。
腐乱していて、悪臭の理由はこの事が原因だと思った。
合掌し、引き出しを閉じる。
「難波、鑑識を頼む」
「はい」
父親は後ろに居た那維斗にそう告げると、まだ玄関に居た組長に訊きに行く。
「組員らの子供だ。子供は仕事の妨げだからな」
平然と言う組長に、父親は額に青筋を浮かべる。
「お願い」
母親が、駆け付けた応援部隊の人に組長を引き渡すと、2人で箪笥の前へ来た。
「え、赤ちゃんっ!?」
母親は驚きの声を上げた。
「7人とも、臍の緒が付いたままだぞ…」
これには父親も絶句。
腐乱していて、悪臭の理由はこの事が原因だと思った。
合掌し、引き出しを閉じる。
「難波、鑑識を頼む」
「はい」
父親は後ろに居た那維斗にそう告げると、まだ玄関に居た組長に訊きに行く。
「組員らの子供だ。子供は仕事の妨げだからな」
平然と言う組長に、父親は額に青筋を浮かべる。