恋する事件簿【完】
私は知らんぷりをして、ブーツを履き替えた。



「もう履くんかよ」



「ニーハイを履く為に、短パンにしたわけだし」



「最初から靴屋に来るつもりだったやろ?」



「チラシは偶然だけどね」



ベンチに座り、今まで履いてたストレッチブーツを脱いだ。

買ったニーハイブーツの生地は、合皮スエードでエナメルのモノより触り心地が良い。



「良い買い物した」



「オシャレしても、感想は年相応なんやな」



満足する私に対して、那維斗はムカッとする発言をした。

…どうせ26ですよ。

あ…、27か。
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