恋する事件簿【完】
私は「疲れてるだけだから」と、おにぎりを頬張った。
「…ふぅ…」
おにぎりを食べるだけで、こんなにしんどかったっけ。
手を止めた私の荷物をまとめ出す母親。
「おはよう」と、坂田と現れた兄貴は、「ちょっとくれ」と、私の卵焼きをパクった。
「難波君、歩きでしょ?芽依実を車で頼めない?」
「普通は苺愛が抜けて――…」
「北斗は良いから!」
立ち上がり、何とも気にくわなさそうな父親を他所に、母親は私の鞄と車のキーを渡した。
オマケに耳打ちまでしてるし、意味わかんない。
「お疲れ様ー(笑)」
…私は貴方に疲れるよ…。
「…ふぅ…」
おにぎりを食べるだけで、こんなにしんどかったっけ。
手を止めた私の荷物をまとめ出す母親。
「おはよう」と、坂田と現れた兄貴は、「ちょっとくれ」と、私の卵焼きをパクった。
「難波君、歩きでしょ?芽依実を車で頼めない?」
「普通は苺愛が抜けて――…」
「北斗は良いから!」
立ち上がり、何とも気にくわなさそうな父親を他所に、母親は私の鞄と車のキーを渡した。
オマケに耳打ちまでしてるし、意味わかんない。
「お疲れ様ー(笑)」
…私は貴方に疲れるよ…。