恋する事件簿【完】
「仕事は今までのでしろな」



「うん。でも何で?」



「仕事まで足を出されたら嫌やろ」



「あ。返り血が付くかも知れないからか」



「そうやない…」



頭を抱えてる那維斗に気付かず、私は他のお店を見て回る。

私は服を何年か自分で買ってないせいか、元値の“4000”円などと印字されたタグに驚かされた。

20歳からスタイルが変わってないから、買わなくて済んでたけど。



「物価が上がった証拠か…」



私は那維斗が欲しかったらしい腕時計と、食品を買って帰る事にした。



< 300 / 336 >

この作品をシェア

pagetop