恋する事件簿【完】
 *  *  *
―那維斗 SIDE―



「悪かったな。来て貰った挙げ句、車にまで乗せて貰って」



「別に構いません」



ガサ入れと、逮捕状の請求が済み、芽依実と守優さんのマンションに戻って来た。

腕時計を見れば、22時を過ぎて居た。

玄関前にまで積もった雪をキュキュッと鳴らして中に入ると、リビングしか電気が点いてない。



「良い匂い…しないな。オマケに寒いじゃねぇかよ!!」



守優さんは脱ごうとしてたコートを羽織り直し、リビングに向かう。

2人でリビングに入れば、頼んでいたケーキと指輪。

手紙までテーブルや床に置いたまま。
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