恋する事件簿【完】
第3部 ⑧〜新聞〜
翌日、3人で出勤すると、叔父さんがニヤニヤと「おはよう」と言って、私の肩を叩いた。
「何」
…ぶっちゃけキモい;;
「日本新聞から、芽依実にオファーが来た。受けといたからな!」
「“日本新聞”――ッ!?」
驚いて叫ぶ私。
「私の時と同じだ」と言う母親の声。
そんなのはどうでも良いから、勝手に受けないでよ!
私1人じゃ無理。
絶対にやらない!
「断るから」
「何を言ってんだよ。承諾金は貰ったんだ。忘年会の費用に使うから断る事を断る」
「は?叔父さん、ふざ―…」
「私、承諾金なんて知らないけどっ!!」
私の声を遮ってキレる母親。