恋する事件簿【完】
…お金で争わないでよ;;



「あの時は、芽依実と北斗の引っ越し祝いに」



「2万なわけないでしょ、2万な筈が。いくら貰って何に使ったのっ!!」



「5万、貰いまして…。残りは北斗とキャバクラに…」



「先輩…横領と偽証罪で捕まえますよ」



「はい…。車検に使いました!
後でヘソクリから返します;;」



叔父さんはペコリと両親に頭を下げた。

相変わらず、ナイスコンビネーションの夫婦だ。

那維斗がニヤリと笑って手を差し出す。



「何だ、その手は」



「婚約者の承諾金。横領されたら困るんで」



「「「『“婚約者ぁぁぁ”ッ!?』」」」



…あーあ;;

あっさりと言っちゃったから;;
< 310 / 336 >

この作品をシェア

pagetop