恋する事件簿【完】
お昼休みとなり、私は新聞記者の鈴木ースズキーさん、カメラマンの鮎原ーアユハラーさんと対面するように、ソファーに座らされた。
隣には叔父さんがニコニコと居る。
写真に自分も写るんだって。
どれだけ目立ちたがりなんだろうか。
「山下さんは警察になって、どれ位ですか?」
「6年…7年ですかね。刑事になって2年目なのは確かです」
「ご両親が憧れで、この世界に入られたんですか?」
「今は憧れが強くあります。
でも、昔はどうだったでしょうね。誕生日パーティーの前に呼び出しを受けて、泣いた事もある。
父親が無傷か、母親は何時に帰って来るか。いつも考えてました」
今となれば、仕方ない事だとわかるのに。