恋する事件簿【完】
「ちなみになんですが、恋人は?おモテになるでしょう」



「全然ですね。物好きが1人、居ますけど」



私の茶化しに、那維斗が額を、ドンッとデスクに叩き付けた。

…何してるの;;



「あの方、大丈夫ですか?」



「あの方が私の…」



「ご両親と同じ、職場恋愛ですか!!」



…あらら;;

そんなに叫ばれても;;

私が頷くと、「先程、挨拶したカッコいい方ですよね!!」と、まだ興奮した様子。

那維斗は私を睨む。

“物好き”発言に、かなりご立腹なようだ。



「美男美女ですね」



「ありがとうございます;;」



両親には、負けますけど。
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