恋する事件簿【完】



叔父さんの命令なのか、坂田がエンジンカッターを持ち出して来た。

シャッターを切り始めてる。

ーードカッ

私は犯人の隙を見付け、スカートにはスリットも入ってるからと顔面を蹴飛ばした。



「グハ――ッ!;;」



男は顔を押さえて、後ろへ倒れた。



「入り口に走ってッ!!」



入り口へと私は走らせた。

銀行のスタッフが数人、老人たちの手を引いて向かう。

ーーカンッ

私も後ろから行くと、シャッターが切断されたようだ。

坂田が手動で自動ドアを開けて、みんなが入って来る。



「那維斗…」



「芽依実」



後は犯人の捕獲だけ。
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