恋する事件簿【完】
…あれ…?
起きれば見慣れた天井が目に入った。
“着いたら起こして”と言った事は覚えてるけど、いつの間に部屋に入ったっけ…。
部屋着のシャツとカボチャパンツだし…本当に何で?
私は一服もしたい為、ダルい体を起こし、リビングに出た。
「―――ブッ!!;;」
すると、何かにぶつかった。
ドアの前に、大きな物体を置いた記憶はない。
「何してん、お前」
頭上から降って来た声は低く、呆れてるようにも思えた。
関西弁を操る男。
見上げると、難波が立っていた。
…何で?
何で、居るの?