恋する事件簿【完】
私たち4人が睨み合いのような、話し合いのような事をしてる中、両親がまたベタベタしてる。

私のお口の恋人を、母親が開封して、父親に差し出してる。

普通に生活してても、離婚はしないって、わかってたけど。



「俺も彼女が欲しくなるな。
理想としては、お袋を越える女が…」



「居るわけねぇだろ」



兄貴のセリフをカットインした父親。

兄貴は「そんな事ない!」と、珍しく噛み付く。



「芽依実がそうですからね」



「「「『……』」」」



那維斗らしからぬ発言に、思わずみんな固まった。

…パパ、おかしいでちゅね…?;;

思わず心の中で、赤ちゃんに語り掛けた。
< 332 / 336 >

この作品をシェア

pagetop