恋する事件簿【完】
「しっかし、予定日が芽依実の誕生日とは不思議だな。
難波の計算かかー?」



叔父さんが那維斗の顔を覗き込む。

私も見てると、那維斗は「全く」と答えた。

…何だ。

計算だったら、“凄い”って感動したのに。



「逆算すると、退院直後にヤった事はわかったな」



「お義兄さん」



「口を慎んだら?」



那維斗と兄貴を睨んだ。

…まぁ、図星ですから!

みんなの前で言われたら堪りません!!



「やるなー、2人とも!」



「叔父さん――ッ!!」



この身内、本当に勘弁して欲しい。
< 334 / 336 >

この作品をシェア

pagetop