恋する事件簿【完】
ダイニングテーブルを見ると、1人分の土鍋が置いてある。
私はクスッと笑いながら、「うん」と頷いた。
「今、笑ったやんな?」
「だって…お粥が作れるとか、イメージないよ?」
難波に振り返りつつ、テーブルに近付き、土鍋の蓋を開けた。
…アレ。
母親が今まで作ってくれたのと違うような。
「ミルク粥や。お袋に電話して訊いたら、これがえぇんやて」
「そうなんだ。ありがとう」
椅子に座り、生卵を潰し、レンゲで混ぜた。
「いただきます…」と、熱々のお粥が乗っかったレンゲに息を吹き掛けて頬張る。
私はクスッと笑いながら、「うん」と頷いた。
「今、笑ったやんな?」
「だって…お粥が作れるとか、イメージないよ?」
難波に振り返りつつ、テーブルに近付き、土鍋の蓋を開けた。
…アレ。
母親が今まで作ってくれたのと違うような。
「ミルク粥や。お袋に電話して訊いたら、これがえぇんやて」
「そうなんだ。ありがとう」
椅子に座り、生卵を潰し、レンゲで混ぜた。
「いただきます…」と、熱々のお粥が乗っかったレンゲに息を吹き掛けて頬張る。