恋する事件簿【完】
「んっ……」



甘いけど、塩や卵とよく合う。

新感覚だけど、凄く美味しい。



「美味いか?」



ソファーに座り、私を見てる難波に頷く。

「そうか」と無愛想な返事だけど、心はほんわりと温まる。



「そういやさ、私って、いつ着替えた?」



「はぁ?俺が着替えさせるしかないやろ」



“着替えさせるしか”…。

…はぁぁ?

あんたが…?



「……見たわけ?」



「見たな」



どうしてこうも冷静なの?

…私もだけど。

母親や、普通の女なら、“キャーッ!!”って悲鳴を上げてたよね。
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