恋する事件簿【完】
「もしもし」



『芽依実、起こしたか?』



「ゲッ…;;」



相手を確認すれば良かった。

…じいちゃん;;

私は通話口に手を当ててため息。

いつもいつも、何なの。



『芽依実、今日は居ないんだなぁ。無駄足を踏んだよ』



…頼んでないのに;;



「それはすいませんね;;」



『良いんだ。北斗たちに会ってから帰るから』



「…うん。気を付けて帰って」



電話を切り、キッチンカウンターにある、家用の煙草を手にした。

わざわざ鞄から出すのが面倒で、家は家専用で置いてるのだ。
< 38 / 336 >

この作品をシェア

pagetop