恋する事件簿【完】
第1部 ⑤〜事故〜
「起きろぉーーッ!!」
「―――おぁっ!!;;」
叫び声に目を開けると、光を見にまとった兄貴。
正確には、太陽のようだ。
…太陽…。
って、事は!!
「7時かよ――ッ!!」
ーードンッ
「こら、芽依実!!」
「ごめんごめん!!」
兄貴を突飛ばし、部屋を飛び出した。
ヘアバンドで髪を上げ、洗顔をし、歯を磨く。
ーーガラッ
「やっと起きたんやな」
「………嘘っ」
「あ?」
「………ごめんなさいッ!!;;」
我が家に関わらず、私は丸裸な難波が立つ脱衣場から飛び出した。