恋する事件簿【完】
ブルーシートを敷かせて、そこに座って貰った。



「案内課の人で怪我の手当てして。救急車は3台しか来ない筈だから、出血が少ない人はパトカーで運びましょう」



周りに居る人たちに指示を出し、元消防士のじいちゃんと母親と3人で話してる父親に、アイコンタクトで許可を得る。



「処置にも限界が」



「木ノ島内科、●●外科から応援に来て貰って。どちらにせよ、手や足が折れてる人は見切れない」



「わかりました」



慌ただしくなる署ない。

一車線は封鎖で、交通状況も悪い。

何も知らず、クラクションを鳴らすヤツにもイライラが募って来た。
< 48 / 336 >

この作品をシェア

pagetop