恋する事件簿【完】
私は紫煙を吐き、3人を見た。



「新人の水川由良ーミズカワユラー、33歳。去年度までの5年間は、白バイ隊員をしてました」



「速水洸朔、今年29なので、キャリアは3年になります」



「難波那維斗、刑事になって2年。27です」



私は灰皿に灰を捨てながら、やる気のない難波さんを見た。

無愛想な姿が、私や父親とは違うように見えた。



「今日からは坂田と水川。
守優と速水。芽依実と難波のペアだ」



「マジ…?」



思わず声を出してしまった。

みんなが私を見て来る。

叔父さんが「不満か?」と、訊いて来る。
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