恋する事件簿【完】
学校は厳しい場所。

表のポケットに、ライターやマッチなどをしまってる筈がない。

私は大人しく座ってる男の子の前に屈んで、ブレザーの裏ポケットに指を入れた。



「ライター発見」



「それだけが証拠になるの?」



隣に居た女の子が口を挟んで来た。

…とっとと認めれば良いのに。



「マッチで火を点ければ、どこかに捨ててバレると判断する。けどライターは?持ち帰るから、バレないと思い込む人間の心理がある。
でも…調べればわかる。オイルが検出されるから。…どう?まだ認めない?」



私は5人の1人1人の顔を見た。
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