恋する事件簿【完】
「8時5分、放火の疑いで、連行します」
携帯を取り出し、時間を見がてら、兄貴に連絡を入れた。
「待ってくれ!女2人は関係ないんだ!」
しかし、話の途中で腕を掴まれた。
「私は今、話をしてるの。庇うなんてみっともない。君の話は後で聞くから」
「あんた…鬼だな」
私から手を離して、ボソッと呟く男子生徒に紫煙を浴びせた。
男の子が噎せると、「私たち、本当に見てただけ」と、罪から逃れようとし始めた。
どうして世の中は、こんな子供たちに溢れたのか。
善と悪の区別が付かない子供たちが。
携帯を取り出し、時間を見がてら、兄貴に連絡を入れた。
「待ってくれ!女2人は関係ないんだ!」
しかし、話の途中で腕を掴まれた。
「私は今、話をしてるの。庇うなんてみっともない。君の話は後で聞くから」
「あんた…鬼だな」
私から手を離して、ボソッと呟く男子生徒に紫煙を浴びせた。
男の子が噎せると、「私たち、本当に見てただけ」と、罪から逃れようとし始めた。
どうして世の中は、こんな子供たちに溢れたのか。
善と悪の区別が付かない子供たちが。