恋する事件簿【完】
許しがたい現実。



「“鬼”と言われても構わない。
でもさ、非を認めるは誰?
それを認めさせるのが私たち。
“自分がやりました。こいつは見てただけです。”
“私たちはしてません。だから無実です。”
それを信じるのは、ここでの仕事じゃない。事件は現場で起こって、処分は署か裁判所で決める事。
こんなのはイジメと同じ。止めなかったのに、何、正当ぶってるんだか」



私にはっきりと言われて、黙る高校生。

煙草を消して、吸殻を片手に5人と車を目指す。

パトカーの前で待ち構えてた他の警察に任せ、私は兄貴たちと合流。
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